総合病院の救急外来を利用することの落とし穴

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どうも、本業看護師のブロガー、masayeahです。

救急外来って利用したことありますか?

急な病気のとき、いつでも受診できる総合病院の救急外来ってとても便利です。

ところが、実は落とし穴だらけ。

まず最初に受診すべきは「かかりつけ」です。

便利な救急外来の落とし穴

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救急外来は時間を選ばず受診できるので、便利なように思えます。

ところが、たくさんの落とし穴があります。

総合病院の救急外来は、とにかくお金がかかります

それに重症患者を優先するから、時間もかかります

現状の医療や医療政策を踏まえて、これらの落とし穴についてお話ししたいと思います。

医療の現状

少し前に、救急車のたらいまわしが話題になりました。

少しでも早く治療を受けなければならない患者が、病院に受け入れてもらえない。

救急外来っていうのはどの病院にもあるわけではないので、時には患者で溢れかえることもあります。

そんな時は、緊急度の高い人を優先的に診るんですね。

トリアージって言いますが、これは救急医療には不可欠です。

緊急度の低い患者ばかりなら、申し訳ないけど診察を待ってもらって、重症患者を受け入れます。

ところが、重症患者ばかりが重なることだってあるんです。 

そんな時は、とてもじゃないけど救急車を受け入れられません。

たらいまわしは受け入れを拒否してるわけではなくて、本当に受け入れられる状況じゃないんです。

医療政策の現状

そんな医療の現状を打破するために、現在の医療政策では病院の機能を細かく分けています。

救急病院では救急患者を受け入れて、急性期を脱したらとにかく早く回復期の病院や自宅に移すこと。

そうしないと次の患者が受け入れられないですから。

回復期の病院では、今までと同じような生活が自宅で送れるよう、リハビリをすすめること。

自宅に戻れるなら、戻ってもらう。

必要ならば、自宅近くのクリニックでフォローしてもらったり、往診してもらったりする。

要するに、都心部の大きな総合病院ばかりに集まりがちな患者を、自宅近くの小さな病院に移すことで、地域格差をなくそうとしているんですね。

簡単に総合病院には受診できなくなった

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都心部の総合病院周辺というのは、やはり人口密度も高い。

先進医療や高度な医療を求めて、わざわざ地域から都心部に来る方もいる。

これでは都心部に患者が集まってしまう。

そこで、「かかりつけを持とう」っていう動きになったんです。

現状、総合病院にいきなり受診すると、高額な初診料がかかります。

地域のかかりつけでは、このような高額な初診料はかかりません。

まずはかかりつけに行って、総合病院に行く必要があれば紹介状を書いてもらう。

そして、紹介状を持って行くと、高額な初診料はかからなくなるっていう仕組みです。

救急外来にかかるとどうなるのか

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総合病院にかかるだけでも高い初診料がとられるのに、救急外来にかかるとどうなるのか。

最初にもお話しした通り、救急外来っていうのはお金もかかるし、診察までにかなり待たされます。

救急外来での診療費

ここが一つ目の落とし穴。

救急外来っていうのは、基本的に総合病院にしかありません。

高額な初診料に加えて、様々な加算がとられるんですね。

特に休日の深夜なんかは、救急外来を受診しただけで、かなりの医療費がかかります。

とにかくお金がかかるってことが、一つ目の落とし穴。

軽い風邪のような症状で安易に救急外来を受診することは、オススメできません。

救急外来での待ち時間

救急外来には、自分で受診する人もいれば、救急車で運ばれて来る人もいます。

どんな場合でも、患者の症状から重症度を判断して、優先順位の高い人から診察します。

例え救急外来にいるのが自分一人でも、救急車で運ばれて来る人が多ければ、何時間も待つことだってあります。

また、病院には既に入院している患者もいるので、病棟で急変なんかがあった場合も、診察が遅れるかもしれません。

かかりつけ医のすすめ

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お金がかかるし、時間もかかる。

便利な救急外来は、敷居の高いものになってしまいました。

この医療政策には、医療者間でも賛否両論あります。

ただ、僕個人としては、

総合病院のほうが質の高い医療を受けられるって勘違いしている方が多い気がします。

かかりつけ医をナメてはいけない

「こんな小さな病院じゃなくて、大きくて設備も整ったキレイな病院で診てもらいたいよー」

そんな人も多いのではないでしょうか。

そんな方は、かかりつけ医をナメすぎです。

かかりつけ医というのは、総合病院の勤務医ではなくて、開業医です。

開業医って、総合病院に勤務していた部長とか、大学病院の教授クラスの方々です。

様々な経験を積んで、クオリティの高い医療を提供できる人たちばかりです。

それに、救急外来に行ったからといって、専門分野の医者に診てもらえるわけではありません。

多くの場合、救急外来を受診したのに、後日専門分野の外来にかかるよう指示されます。

結局、自宅近くのかかりつけに行った方がお金も時間もかからずに済むことが多いんです。

総合病院とかかりつけの違い

かかりつけ医をナメるなって言うなら、総合病院とかかりつけの違いはどこなのか。

それは、設備です。

病院にも色々と違いがあるんですが、大きな違いとしては入院させられるベッドの数。

地域の小さなクリニックや診療所では、入院はできません。

入院させられる設備を完備しているのが、大きな総合病院です。

診療をできることに変わりはありませんが、治療に入院が伴う場合は、総合病院に行く必要があります。

それと、高度で負担の大きな治療が必要な場合も、設備の整った総合病院で行う必要があります。

軽い病気で薬を飲んでもらうくらいなら、かかりつけで十分なんです。

まずは自宅近くのかかりつけを見つけよう

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何か気になる症状があって病院にかかりたいなら、まずは自宅近くのかかりつけを探すことをお勧めします。

例えば、

お腹が痛くて下痢が止まらないなら、消化器内科。

風邪症状があって鼻水が出ているなら耳鼻科。

子どもなら小児科。

救急外来よりも診療費はかからないし、待たされる時間もおそらく短い。

それに、専門分野の経験を積んだ医者に診てもらえる。

その結果、総合病院に行く必要があるなら、連携先の総合病院に紹介状を書いてくれます。

「かかりつけ医を持とう」運動のおかげで、最近では診療時間を伸ばすクリニックや診療所も多くなってきています。

安易に救急外来にかかるのではなく、まずは自宅近くのクリニックや診療所にかかるほうが、いろんな負担が少なくて済みます。

とは言え、血を吐いたとか、どこかが痛くて動けないなんてときは、すぐに救急車を呼んでください。

すぐに救急外来に行かなきゃヤバいって思ったら、行ってください。

その結果軽症なら、笑い話で済みますから。

それに、高い診療費を気にして救急外来を避ける必要もありません。

救急外来は、お金がないという理由で患者を拒むことは決してありません。

もちろん診療費は払っていただきますが、いろんな払い方があるし、医療専門のケースワーカーが相談に乗ります。

まとめ

現状では、救急外来に安易にかかると、予想以上の診療費や待ち時間をくらってしまうことがあります。

大きくてキレイな総合病院に行けば安心という方もいるかもしれませんが、

そんな方は地域のクリニックや診療所に対する考え方を変えるべきです。

経験を積んだ医者だからこそ、クリニックや診療所を開業できるんです。

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