お腹を痛めず子供を産むことに、負い目を感じないで欲しい

僕は看護師として出産の現場に立ち会うこともあります。

そんな中、お腹を痛めずに子供を産むことに、自然と抵抗を持ってしまっている方が多い気がするんです。

少なからず、「女なら腹痛めて子供産みなさい!」っていう親とか姑もいます。

看護師として、そしてパパとしての立場になってしまいますが、このような方々にはっきりと言わせて頂きたいんです。

「痛みは悪いものでしかない」と。

痛みと体の関係

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痛みを我慢するっていうのは、日本人の美学でした。

お腹を痛めて子供を産むからこそ意味があるとか、

薬は悪いものだから痛くても我慢するとか。

はっきりと言いますが、痛みは悪いもの。

痛みを感じることが怖いって思ってる場合、痛みはさらに悪いものになります。

痛みを我慢することで、いろんな物質が体の中で放出されます。

これらの物質が、いろんな悪影響を体に与えるんです。

医療現場でも痛みに対する認識は変わっています。

少なくとも、現在医療に携わっている人の中で、痛みは我慢すべきと思っている人はいないはずです。

痛みによって様々な悪影響があるからこそ、今は積極的に痛みをとることが基本です。

出産と痛み

痛みを我慢するからこそ子供が可愛く思える。

そんな考え方があったようです。

今でも、こんな風に悩むお母さんがいます。

「お腹を痛めて産んでいないから、こんなに子供を叱ってしまうのではないか」

母子関係で重要なのは、とにかく出産直後から赤ちゃんに触れること。

痛みに耐えて子供を産んで、出産後には疲れきってしまったり、

痛みを我慢することで精一杯になったりすると、

赤ちゃんに触れる機会が少なくなります。

何より大事なのは、母子分離されてしまう時間を限りなく少なくすること

これは痛みよりも大事なことです。

帝王切開や無痛分娩には、リスクを伴う

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帝王切開や無痛分娩は、お腹を痛めずに子供を産むことができます。

意外と知られていないかもしれませんが、お産として最も安全なのは、いわゆるお腹を痛めて産む経膣分娩です。

帝王切開や無痛分娩をするには、麻酔が必要です。

妊婦さんに麻酔を打つというのは、ある程度のリスクを伴うんです。

帝王切開のリスク

子供を産むにあたって、帝王切開が第一選択になることはありません。

なぜなら、帝王切開には広範囲の麻酔が必要だからです。

お母さんに麻酔をするということは、赤ちゃんにも麻酔が届いてしまう可能性があります。

麻酔の方法にもよりますが。

また、出産の際には、子宮から胎盤が剥がれることで出血します。

この出血は、出産後に子宮が収縮することで止まります。

麻酔をかけることで、本来出産後には収縮するはずの子宮が、収縮しづらくなります。

そのため、出血が止まらなくなることもあります。

無痛分娩のリスク

無痛分娩には、硬膜外麻酔が用いられます。

硬膜外麻酔というのは、帝王切開のときよりもややマイルドな麻酔。

痛みは取れるけど、ある程度足を動かせるくらいの感覚は残ります。

問題は、硬膜外麻酔を入れるとき。

硬膜外麻酔は、太い針を脊髄の近くまで刺さなければいけません。

脊髄を損傷してしまう可能性も少なからずありますし、これを出産直前にやるって、かなり大変です。

痛みがあることのリスク

出産の時の痛みだけに目が行きがちですが、痛みっていうのは出産のときだけではありません。

例えば帝王切開の場合、お腹を切るわけだから術後の痛みがあります。

経膣分娩だとしても、会陰切開をすれば、痛みが残ります。

また、出産後には子宮が収縮するときの痛みもあります。

どんな出産方法だとしても、痛みって必ず感じるものです。

痛みがなぜ悪いかというと、痛みによって他のことができなくなってしまうから

入院中に痛くて動けなければ、体力は簡単に落ちます。

そうすると、家に帰ってから赤ちゃんのお世話をすることもままならなくなります。

痛みを我慢することに体力を使い果たすくらいなら、痛みを積極的に取り除いて動いた方が、母子関係としてもママの体にもいいんですよ。

妊婦体験から、男として感じたこと

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僕は看護学生時代に、妊婦体験をしました。

実際に5kgの重りをお腹につけて、1日生活してみるんです。

まず何より、まともに歩けません

そして、階段を降りれません

お腹が重いせいで重心が前に行ってしまうからです。

これに加え、大きなお腹のせいで真下の階段が見えないんです。

これはまだ序の口。

少し休もうと思って座ろうと思うと、お腹が邪魔で座れない

座れないならと思って横になってみると、お腹が内臓を圧迫してツライ

お腹に赤ちゃんがいるというだけで、妊婦さんには休まる時間がないんだなって気が付きました。

10ヶ月もの間、妊婦さんは大変な思いをしながら生活します。

家事をするどころか、普通に生活することが大変なんです。

そんな思いをして、最後の最後に出産を迎えるんです。

出産が終われば、すぐに育児が始まります。

痛みに恐怖を覚えるのは当たり前のこと。

申し訳ないけど、男の僕にはどう頑張ったって理解できない気持ちです。

だけど、少なくともお腹を痛めて産まなきゃいけないっていう気持ちは間違ってる。

出産までのプロセスも大変、出産も大変、育児も大変。

一番大事なのは、この一連の過程をいかに前向きにとらえられるかどうか。

前向きにとらえられない理由が痛みなら、痛みの少ない産み方を選んだ方が絶対にいい。

そして、こういう気持ちを持たなきゃいけないのは妊婦さんではなくて、その周りの人。

僕のようなパパや、母親、姑

まとめ

残念ながら、誰もが帝王切開や無痛分娩を選択できるわけではないんですね。

だけど、痛みが気になるならまずは相談してください。

恥ずかしいことではないので。

無痛分娩を希望するなら、無痛分娩ができる施設に受診してみて下さい。

僕の妻は無痛分娩を希望していたので、子どもができたとき、無痛分娩のできる施設に行きました。

いろいろと説明を受けた結果、妻は無痛分娩ではなくて経膣分娩を選びました。

不安を抱えたまま出産するよりも、自分が納得できる方法を選ぶべきです。

お腹を痛めずに子供を産んだとしても、妊娠や出産は不安だらけです。

妊婦さんの不安を、パパには理解できません。

だからこそ、ママの気持ちを最優先にしてあげられれるよう寄り添うんです。

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